はじめに
絶景のビーナスラインを駆け抜け、僕たち家族がたどり着いたのは、長野県が誇る諏訪湖。その湖畔に佇む、歴史ある「ホテル鷺乃湯」が今夜の宿です。
マリオットのような最新のホテルとは一味違う、どこか懐かしい「昭和レトロ」な雰囲気。それが、このホテルを選んだ決め手でした。果たして、2歳の子どもを連れての老舗旅館ステイはどんな体験だったのか?パパ目線で徹底的にレビューします!
息をのむ絶景!諏訪湖ビューのお部屋「秀蘆閣」
今回僕たちが宿泊したのは、諏訪湖を望む和室「秀蘆閣(しゅうろかく)」。5階のエレベーターが開いた時から香る畳の香りにノスタルジーを感じます。部屋のドア(めちゃめちゃ重たい重厚感)を開けた瞬間、窓の向こうに広がる大きな諏訪湖の景色に、思わず「おお…」と声が漏れました。


広々とした和室は、まさに子どもと過ごすための部屋。畳の上なら、子どもが走り回っても、寝転がっても安心です。部屋の探検を始めた娘も、とても楽しそうでした。テーブルに置かれているお菓子も、旅館の定番ですね。まずはこのお菓子とお茶で、妻とほっと一息入れました。

そして、この部屋から見る夕日の美しさ…。刻一刻と空の色を変えながら湖に沈んでいく太陽は、ずっと見ていられるほど幻想的でした。これぞ、レイクビューの部屋を選んだ者だけが味わえる特権ですね。

子連れの救世主!気兼ねなく楽しめる「部屋食」の夕べ
子連れ旅行で一番気を使うのが、夕食の時間ではないでしょうか。レストランだと、子どもが騒いだり、歩き回ったりしないかヒヤヒヤ…。その点、「ホテル鷺乃湯」は部屋食に対応しており、これが本当にありがたかったです。これが今回の宿泊の決め手になりました。
周りの目を気にすることなく、家族水入らずでゆっくりと食事を楽しめる。親にとっては、これ以上ない贅沢です。この日は鯛のしゃぶしゃぶでした。魚好きの娘はあゆの塩焼きを気に入ったようで、半分以上持っていかれました。

食事中に飲み物が欲しくなっても、スマホのQRコードから簡単に注文できるシステムも、地味に嬉しいポイントでした。老舗旅館の進化を感じました。
歴史を感じる大浴場と、嬉しい湯上がりサービス
旅の疲れを癒すのは、やはり温泉。「ホテル鷺乃湯」の大浴場は、広々とした湯船と、風情のある露天風呂が魅力です。たまたま僕一人の貸切状態だったので撮影できました。源泉掛け流しの温泉は最高でした。


そして、お風呂上がりに嬉しいのが、無料のドリンクサービス。長野県名産のカリンを使ったジュースと水素水が用意されており、火照った体に染み渡る美味しさでした。

脱衣所にはマッサージチェアも完備。運転で疲れた体をほぐすことができ、パパとしては大満足です。

朝食と、館内に漂う「昭和レトロ」な空気感
翌日の朝食は、会場でいただくスタイル。和洋様々なメニューが並び、家族みんながお腹いっぱいになりました。

食事の前後で館内を散策してみると、このホテルの持つ独特の空気感の理由がわかった気がします。大きな吹き抜けの空間や、歴史を感じる展示物…。それは、最新のホテルが持つ洗練さとは違う、「昭和の豪華さ」や「おばあちゃんの家に来たような懐かしさ」でした。


まとめ:現代の快適さとは違う、温故知新の魅力
「ホテル鷺乃湯」は、オシャレな設備や最新のサービスを求める人には、少し物足りない部分があるかもしれません。しかし、ここにはそれとは違う、確かな価値がありました。
- 息をのむほどのレイクビュー
- 子連れに優しい「部屋食」という選択肢
- 歴史と風情を感じる温泉
- 館内全体を包む、温かく懐かしい空気感
「新しさ」や「効率」だけではない、ゆったりとした時間の中で家族との思い出を育みたい。そんな風に考えるご家族に、心からおすすめしたいホテルです。
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