「子どもが小さくても、最高の家族旅行がしたい!」そんなパパママの願いを叶える、大阪発・3泊4日の信州(軽井沢・ビーナスライン・諏訪湖)旅行の完全モデルプランをご紹介します。
2歳の娘を連れて、実際に旅したからこそ分かるリアルな情報、成功のコツ、そしてちょっぴりの失敗談まで、すべてをこの記事に詰め込みました。この記事が、「うちも信州へ子連れ旅行、行けるかも!」と、あなたの背中をそっと押すきっかけになれば嬉しいです。
【1日目】いざ信州へ!快適な空旅で緑まぶしい軽井沢へ
旅の始まりは大阪・伊丹空港から。今回の旅で選んだのは11:00発のJAL夏季特別便。出発が遅めの便なので、当日の朝もいつも通りに起きて、慌てることなく準備できたのは、子連れにとって嬉しいポイントでした。
10:00 AM 伊丹空港到着 〜 スマートな搭乗準備
空港に到着後、まずはJALのカウンターでチェックインと荷物預け。今回の旅では、娘がいつも使っているチャイルドシートを持参しました。

大きな荷物ですが、折り畳みカートに乗せると驚くほどスムーズに運べて大正解。JALではベビーカーやチャイルドシートは無料で預かってもらえ、梱包も不要。カウンターでスタッフの方が丁寧に専用の袋に入れてくれました。
フライトのチェックインの後は、カードラウンジで一息。大人用のお菓子を買い足し、準備は万端です。保安検査場へ向かいます。
11:00 AM JAL特別便で松本へ!子連れに優しい空の旅
いよいよ搭乗。子連れや手伝いが必要な乗客は優先的に案内してもらえるので、落ち着いて席に着くことができました。搭乗通路から間近に見える飛行機に、娘も「大きい!」と大興奮です。
機内では3歳未満は無料なので、娘は膝の上へ。フライト時間は約50分とあっという間です。客室乗務員の方が娘のために飛行機の模型をプレゼントしてくださり、ご機嫌で遊んでいるうちに着陸態勢に。少し早めのお昼ごはんも機内で済ませ、ぐずる暇もなく快適な空の旅でした。
12:00 PM 松本空港到着 ~ 感動レベルの親切さ!レンタカーで出発

こぢんまりとした松本空港は、到着後の流れが驚くほどスムーズ。そして何より、涼しい〜!大阪の気温が37度だったのに対し、松本は30度。息のしやすさが全く違います。飛行機を降りてわずか10分ほどで荷物を受け取り、到着口へ。そこではすでに「ワンズレンタカー」のスタッフさんが笑顔で待ってくれていました。
送迎車は私たち家族だけの貸切。お店までの道中も、チャイルドシートの載せ下ろしも、すべて親切なスタッフさんが手伝ってくれます。
お店での手続きも10分ほどで完了。事前に適合確認しておいた持参のチャイルドシートも、手続きの間にスタッフさんが手際よく取り付けてくれて、至れり尽くせりです。
ちなみに、「お電話いただければチャイルドシートは無料で貸し出しますよ」という、公式サイトにも載っていない耳より情報も教えてくれました。とはいえ、慣れたシートのおかげで娘が道中ぐっすり眠ってくれたことを考えると、やはり持参して良かったと感じます。
13:00 PM まずは信州そばで腹ごしらえ!いざ軽井沢へ
レンタカーで出発し、まずはお昼ごはんへ。スタッフさんおすすめの蕎麦屋「根橋屋」さんは残念ながら定休日でしたが、すぐ近くの「水舎 つつみ庵」さんへ。

ここでいただいた山形村のご当地グルメ「やまっちそば」が絶品!旅の幸先の良いスタートです。
腹ごしらえを済ませたら、高速道路を使って一気に軽井沢へ。気持ちのいい信州の道を走り抜け、ホテルにチェックインしたのは16時過ぎ。気温はさらに下がり27度に。まさに天然のクーラーです。
16:00 PM 軽井沢マリオットホテルにチェックイン
最初の2泊でお世話になるのは「軽井沢マリオットホテル」。お部屋はノースウイングの「温泉ビューバス付プレミアルーム」です。

この部屋を選んだのには、大きな理由があります。軽井沢マリオットはプールなどがなく、車がないと周辺施設にも出にくいため、ホテル内でどう過ごすかが鍵になります。そして何より、オムツが外れていない娘は、大浴場に入れません。
そんな状況で、部屋に気兼ねなく入れる温泉があることは、まさに救世主!家族水入らずで、娘も家のお風呂のようにリラックスして温泉を楽しめました。これは本当に最高の選択でした。

【⚠️注意点&解決策】
このお部屋は24時間温泉が流れているのですが、その音が就寝時に少し気になりました。そこで2日目はフロントにお願いし、24:00〜6:00まで音を止めてもらうことに。同じように音が気になる方は、一度フロントに相談してみてはいかがでしょうか。(※ただし、再開後1時間はすぐにお湯を使えないそうです)
17:30 PM ラウンジで乾杯!旅先ならではの特別な時間
夕食の前に、プラチナエリート特典でラウンジへ。子どもがOKの時間帯を狙って訪れ、軽食やドリンクをいただきました。

「パパはスパークリングワイン、君はジュースで乾杯しようか!」なんて会話も、旅先ならではの楽しい思い出です。
【子連れTIPS】
ラウンジを利用できるのは16:00以降で、子どもの同伴は19:00まで。時間を確認して訪れましょう。
【2日目】爽やかな風と緑の中へ!レンタサイクルで巡る軽井沢
2日目は、軽井沢の魅力をとことん味わう一日。「おもちゃ王国」と悩んだ末、関西にも類似の施設があるため、今回は観光することに。軽井沢観光の鍵は、ずばり「レンタサイクル」。これが大正解でした!
10:00 AM 電動レンタサイクルで旧軽井沢散策へ
ホテルから軽井沢駅まで車で移動し、駅近くの駐車場に車を駐車。駅前の「白ネコサイクル」で、子ども乗せシート付きの電動自転車をレンタルします。

旧軽井沢銀座通りのような人混みも、自転車ならスイスイ。点在する観光名所を効率よく巡ることができました。
緑が映える水鏡「雲場池」
まず向かったのは、軽井沢を代表する景勝地。水面に映る木々の緑が息をのむほど美しく、最高のサイクリングスタートです。

木の温もりに癒される「軽井沢聖パウロカトリック教会」
次に訪れたのは、趣のある木造の教会。神聖な雰囲気に満ちていて、思わず背筋が伸びます。

文豪の旧居と癒しのカフェ「室生犀星記念館&Cafe涼の音」
続いて、文豪・室生犀星の旧居である記念館へ。美しく手入れされた苔の庭が非常に印象的でした。

その隣にある「Cafe涼の音」で少し休憩。冷たいレモンスカッシュと山葡萄ジュースをいただきました。

このカフェは建物の横に駐輪スペースがしっかり用意されているので、サイクリング中でも安心して立ち寄れます。
散策の締めは「絶品おやつ」と「お土産」探し
サイクリングを終え、駅前で自転車を返却。ホテルまでの道すがら、「Bon Okawa 軽井沢チョコレートファクトリー」へ。

ここで絶対に食べてほしいのが、濃厚な「チョコレートソフトクリーム」。散策で少し疲れた体に、この甘さが染み渡ります。まさに絶品!

店内ではチョコレートやラスクなど、様々なお菓子の試食ができるのも嬉しいポイント。子どもと一緒にお土産を選ぶ時間も、また楽しい旅の思い出になります。
18:00 PM 夕食は「座敷イタリアン」という子連れの最適解
ホテルのディナーも魅力的ですが、子連れだと周りの目が気になる…。そんな悩みを解決してくれたのが、中軽井沢にあるイタリアン「La Luce(ラ・ルーチェ)」です。

このお店の魅力は、なんと言っても「座敷席」があること!まだ椅子に一人で座るのが難しい幼児連れでも、ここなら周りを気にせず、家族水入らずでゆっくりと食事を楽しめます。

リピ率No.1という「バーニャカウダ」は、野菜が驚くほど甘い!ソースは果たして必要なのか?と思うほど野菜が美味しい!でもソースも美味しい!という嬉しい地獄。特にニンジンは、普段のものとは違うのがわかったのか娘も喜んで食べていました。

(甘いトウモロコシがたっぷり乗ったピザは、歯触りが好みでなかったようですが…それもまたご愛嬌です)
【3日目】天空のドライブへ!ビーナスラインの絶景に感動
軽井沢マリオットをチェックアウトし、3日目は旅のハイライトの一つ、ビーナスラインへ!大阪では気温37℃だったこの日、ビーナスラインの気温はなんと22℃!天然のクーラーの中、最高のドライブを楽しみます。

どこまでも続く高原の道は、まさに絶景の連続。車窓から見える白樺湖の景色も、本当に美しかった…。

立ち寄りスポット①:蓼科カントリーコースでのんびり散策
ドライブの途中で立ち寄ったのが、「蓼科カントリーコース」の遊歩道。駐車場無料で、平坦な道をのんびり散策できます。

立ち寄りスポット②:「牛乳専科もうもう」で濃厚ソフトクリーム
ビーナスラインに来たら、絶対に外せないのが「牛乳専科もうもう」のソフトクリーム。牧場の牛乳をたっぷり使ったソフトクリームは、驚くほど濃厚でクリーミー!

16:00 PM 諏訪湖畔の老舗旅館「ホテル鷺乃湯」で心温まるおもてなしを
絶景のビーナスラインを駆け抜け、今夜の宿「ホテル鷺乃湯」へ。マリオットとは対照的な、どこか懐かしい「昭和レトロ」な雰囲気が魅力の老舗旅館です。

本館から宿泊棟へ続く渡り廊下や、そこから見える手入れの行き届いた中庭、スタッフの方々の和装…。そのすべてが、日本旅館ならではのノスタルジーを感じさせてくれます。
心に沁みた「おもてなし」と、最高の源泉掛け流し温泉
この旅館で最も感動したのが、スタッフの方々の「温かさ」でした。チェックイン後、部屋に荷物を運んでくれた際に、ダメ元でこう質問してみました。
「すみません、温泉、オムツが取れていない子でも入れますか?」
すると、スタッフの方は娘の顔を見て、にこやかにこう答えてくれたのです。
「まあ、そんなことは聞いたことありませんよ。せっかく遠くからお越しいただいたんですから、どうぞ、ご家族でゆっくり入ってください」
マニュアルにはない、その一言に心がじんわりと温かくなるのを感じました。おかげで、「娘の源泉掛け流し温泉デビュー」を、心から楽しむことができました。

お風呂上がりには、中居さんが冷たいカリンジュースを配ってくれるサービスも。こうした「人」を介したおもてなしが、本当に心に沁みます。

【正直レビュー】
もちろん老舗旅館なので、最新ホテルのように化粧品などのアメニティが豊富に揃っているわけではありません。ですが、それを補って余りある、人の温かさに満ちた滞在でした。
【子連れの救世主】個室でのんびり夕食
夕食は、周りを気にせず楽しめる個室で。信州の食材をふんだんに使った美味しい料理を、家族水入らずでゆっくりと堪能できました。

ちなみに、娘は子ども用の浴衣を最初は嫌がっていましたが、一度着てみるとすっかりお気に入りに。その姿が、たまらなく可愛かったです。
【4日目】ありがとう信州!最高の思い出を胸に帰路へ
楽しかった3泊4日の旅も、いよいよ最終日。後ろ髪を引かれつつ、大阪への帰路につきます。
10:00 AM 最後の温泉と諏訪湖散策
最終日の朝は、鷺乃湯で美味しい朝食をいただき、最後の温泉を堪能。10:00にチェックアウトしました。
帰りの飛行機は12:50発。時間はあまりありませんが、ホテル目の前の諏訪湖畔を少しだけお散歩。大きなアヒルの遊覧船を見つけて「あひるさん、大きいね!」と娘も大喜び。旅の最後にまた一つ、楽しい思い出ができました。
11:20 AM レンタカー返却 ~ 松本空港から大阪へ
諏訪湖に別れを告げ、松本空港へ。ワンズレンタカーの最後まで親切な対応に感謝しつつ、スムーズに空港に到着しました。
帰りもJALの優先搭乗サービスを利用させてもらい、スムーズに機内へ。離陸後、窓の外には先ほどまでいた諏訪湖が!親子3人で「さっきあそこにいたんだね」と、旅の思い出を空の上から振り返る、最高の瞬間でした。
【旅のヒント】なぜこのスケジュールが子連れに最適解なのか?
お昼過ぎの便で帰路につくスケジュールは、結果的に大正解でした。帰宅したその日のうちに洗濯物が全部片付けられ、娘の生活リズムも崩れず、翌日に疲れを持ち越すこともありません。
移動の負担を減らし、旅の余韻に浸りつつ、スムーズに日常へ戻れる。このスケジュールは、子連れ旅行の一つの理想的な形かもしれません。
おわりに:最高の思い出をくれた信州へ
最新ホテルの快適さと、老舗旅館の温かさ。軽井沢の洗練された自然と、ビーナスラインの大スケールの絶景。そして、諏訪湖の穏やかな美しさ…。信州の魅力を、家族でとことん味わい尽くした3泊4日の旅でした。
この旅の記録が、これから信州への家族旅行を計画しているあなたの、そしてご家族の、素敵な思い出作りの一助となれば幸いです!
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