新興国投資、ラテンアメリカ重視・低コスト・低中国比率…理想のファンドはある?選び方を先生が解説!

ミナミ: 先生、こんにちは! 今日は新興国投資について聞きたいんですけど、ちょっとわがままな希望があって…。

たかせ先生: やあ、ミナミさん、こんにちは。わがままな希望、大歓迎だよ。どんなことかな?

ミナミ: あのですね、新興国に投資したいんですけど、特にこれから伸びそうなラテンアメリカに注目したいんです! でも、投資信託とかって手数料(コスト?)がかかるじゃないですか。それはなるべく低く抑えたいし、あと…できれば中国の比率は少なめがいいなって。こんな都合のいいファンド、ありますかね?(笑)

たかせ先生: なるほど! 「ラテンアメリカ中心」「低コスト」「低中国比率」の3つだね。それは確かに具体的な希望だ。先に結論から言うと、その3つの条件をすべて完璧に満たす『魔法のファンド』を1つだけ見つけるのは、今のところちょっと難しいかもしれないんだ。

ミナミ: えっ、そうなんですか!? やっぱりわがまま過ぎました?

たかせ先生: いやいや、良い着眼点だよ。ただ、そこには「トレードオフ」があるんだ。例えば、コストがすごく低いファンドは、大体メジャーな指数に連動していて、結果的に中国の比率が高くなる傾向がある。逆に、ラテンアメリカだけに特化したファンドなら中国比率はゼロだけど、一般的にコストはかなり高くなるんだよ。

ミナミ: うーん、なるほど…。どっちかを取ると、どっちかが犠牲になる感じなんですね。難しい!

たかせ先生: そういうことだね。だから今日は、そのあたりの事情を整理して、ミナミさんの希望に一番近い選択肢を見つけるお手伝いができればと思うよ。まず、新興国投資の基本から見ていこうか。
新興国投資のキホン:指数と中国の存在感

ミナミ: お願いします! そもそも「新興国」って、どういう国々なんですか?

たかせ先生: いい質問だね。「新興国(Emerging Markets)」っていうのは、経済がぐんぐん成長する可能性を秘めている一方で、市場の仕組みや安定性で見ると、日本やアメリカみたいな先進国に比べてまだ発展途上の国々を指すことが多いんだ。高いリターンが期待できる反面、リスクも先進国よりは高めになる傾向があるね。

ミナミ: ふむふむ。ハイリスク・ハイリターンって感じですか?

たかせ先生: そうだね。多くの新興国ファンドは、「株価指数」に連動することを目指して運用されているんだ。有名なのはMSCI社やFTSE社が出している「MSCI エマージング・マーケット・インデックス」とか「FTSE エマージング・インデックス」だね。

ミナミ: 指数…? よく聞くけど、イマイチ分かってなくて。

たかせ先生: 指数っていうのは、市場全体の動きを表すものさしみたいなものだよ。これらの新興国指数は、基本的に各国の株式市場の規模(時価総額)が大きい順に、たくさんの会社の株を組み入れているんだ。日本で人気の低コストな投資信託、例えば「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」なんかも、こういう指数を目標にしているんだよ。

ミナミ: へぇ~! あの人気の「オルカン」とか「S&P500」の仲間みたいな感じですね!

たかせ先生: まさにその通り! ただ、ここでミナミさんの希望に関わる重要なポイントがあるんだ。今の標準的な新興国指数だと、中国の会社の株がすごく大きな割合を占めているんだよ。

ミナミ: えっ、そうなんですか!? どれくらいです?

たかせ先生: 例えば、さっき名前が出た「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」だと、構成比率の約27.8%が中国株なんだ。同じく人気の「SBI・新興国株式インデックス・ファンド(雪だるま)」もFTSE指数を使っていて、こちらも中国比率は高い傾向にあるね。SPDRの米国ETF「SPEM」だと約29.3%だ。

ミナミ: 約3割も!? そんなに高いんですね! ラテンアメリカとか他の国にも分散したいのに、思ったより中国に集中しちゃうんだ…。

たかせ先生: そうなんだ。これは中国の経済規模や株式市場が大きいから、時価総額を基準にすると自然とこうなるんだね。だから、「中国の比率を低くしたい」ミナミさんのような投資家にとっては、一番メジャーで低コストなファンドを選ぶと、ちょっと悩ましい点になるわけだ。
コストはどれくらい違うの?

ミナミ: なるほど~。じゃあ、コストについても教えてください! 新興国ファンドって、やっぱり高いイメージがあります…。

たかせ先生: 昔は確かに高かったんだけど、最近は競争のおかげでだいぶ下がってきているよ。特にインデックスファンドやETFはね。

ミナミ: よかった!

たかせ先生: ただ、それでもやっぱり、先進国のファンドと比べると、少しだけコストが高い傾向はあるかな。例えば、アメリカ株全体の超低コストETF「SPTM」の経費率が0.03%、先進国(除く米国)株の「SPDW」が0.04%なのに対して、新興国の低コストETF「SPEM」だと0.07%、日本の「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」で約0.15%(税込)くらいだからね。

ミナミ: ほんとだ、少し高いですね。なんで違うんですか?

たかせ先生: それはね、新興国投資って、たくさんの国や地域の、それも非常に多くの会社の株(例えばSPEMは約3,000銘柄!)に投資するから、管理がちょっと複雑になるんだ。色々な通貨で取引したり、株を預かってくれる会社(カストディアン)とたくさん連携したり、市場によっては取引量が少なかったりしてね。そういう手間が、少しコストに反映されているんだろうね。

ミナミ: へぇ~、運用するのも大変なんですね!納得です。
日本からはどうやって買うの?

ミナミ: 実際に買うとしたら、どういう方法があるんですか?

たかせ先生: 日本の投資家が新興国株に投資する方法は、主に3つあるよ。
- 国内の投資信託: これは証券会社や銀行で買える、一番身近な方法だね。「eMAXIS Slim」みたいに、積み立てもしやすいのが特徴だよ。
- 国内上場のETF: 東京証券取引所(TSE)に上場しているETF。これも日本の証券口座で、株みたいにリアルタイムで売買できるんだ。
- 海外上場のETF: アメリカ(NYSE Arcaなど) や香港などの海外の取引所に上場しているETFだね。これに投資するには、外国株式取引口座っていう専用の口座が必要になるんだ。

ミナミ: 海外のETF…なんだか難しそうですね。

たかせ先生: ちょっと注意が必要だね。海外ETFは、日本の金融商品取引法に基づいた情報開示が十分じゃなかったり、税金の扱いが国内のものと違ったりする可能性があるんだ。便利さや分かりやすさで言えば、やっぱり国内の投資信託か国内ETFの方が、初心者にはとっつきやすいかもしれないね。
選択肢1:「低コスト」最優先!標準的な広範型ファンド

たかせ先生: じゃあ、まず「低コスト」を重視した場合の選択肢を見てみよう。日本で人気のある、広く新興国全体に投資するタイプの低コストファンドだよ。

ミナミ: はい!

たかせ先生: 代表的なのはこんな感じかな。
- eMAXIS Slim 新興国株式インデックス (投資信託): 信託報酬は年率0.1518%(税込)と非常に低い。MSCI指数に連動。ただ、中国比率が高い(27.8%)。ラテンアメリカ比率は約6.7%程度。NISAのつみたて投資枠・成長投資枠どちらもOK。
- SBI・新興国株式インデックス・ファンド (雪だるま) (投資信託): 実質的な信託報酬は年率0.176%(税込)程度。FTSE指数に連動。こちらも中国比率は高い。NISAもOK。
- iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF (1658) (国内ETF): 東証で買えるETF。実質的な運用管理費用は年0.253%(税込)以内。MSCI EM IMI指数に連動なので中国比率は高い。NISA成長投資枠対象。
- SPDR® ポートフォリオ新興国株式ETF (SPEM) (米国ETF): アメリカ上場のETFで、経費率は年0.07%と非常に低い。S&P指数に連動。中国比率は高い(約29.3%)。ラテンアメリカ比率は約5.9%。買うには外国株式口座が必要。NISAは成長投資枠で買える場合がある(後述)。

ミナミ: (メモメモ…)やっぱり、低コストを追求すると、中国比率が高いんですね…。ラテンアメリカの比率は思ったより低いなぁ。5%とか6%くらい…?

たかせ先生: そうだね。これらのファンドだと、ラテンアメリカの比率は1桁台後半から高くても10%台前半くらいかな。指数に連動する以上、どうしてもアジア(特に中国、台湾、インド、韓国など)の比率が高くなるんだ。

ミナミ: うーん、低コストは魅力だけど、私の希望とはちょっとズレるかも…。

たかせ先生: そうだね。低コスト競争の結果、多くのファンドが同じようなメジャーな指数を目指すから、こういう構成になりやすいんだ。「低コスト」と「低中国比率」を両立するのは、このタイプのファンドでは難しい、というのが現状だね。
選択肢2:「ラテンアメリカ中心」最優先!ただし高コスト…

たかせ先生: じゃあ次に、ミナミさんのもう一つの希望、「ラテンアメリカ中心」を満たすファンドを見てみよう。これらは当然、中国比率はゼロになるよ。

ミナミ: おっ! それ、気になります!

たかせ先生: 例えば、こんなファンドがあるよ。
- iShares Latin America 40 ETF (ILF) (米国ETF): ラテンアメリカの主要企業40銘柄くらいに投資するETF。経費率は年0.48%。広範型よりはかなり高いね。ブラジル約59%、メキシコ約25%などで構成されている。米国ETFなので外国株式口座が必要。NISAは成長投資枠で買える場合がある(後述)。
- iShares MSCI Brazil ETF (EWZ) / iShares MSCI Mexico ETF (EWW) (米国ETF): それぞれブラジル、メキシコに特化したETF。経費率はEWZが年0.59%、EWWは要確認だけど似た水準のはず。これも外国株式口座が必要。NISAは成長投資枠で買える場合がある(後述)。
- ブラックロック・ラテンアメリカ株式ファンド (投資信託): 日本国内で買える投資信託。買いやすいけど、信託報酬は年率1.969%(税込)と非常に高い。NISA対象外なのも注意点だね。
- シュローダー・ラテンアメリカ株投資 (投資信託): これも国内の投資信託。信託報酬は年率2.068%(税込)と、こちらも非常に高い。NISA対象外。

ミナミ: わー! 中国ゼロでラテンアメリカ100%は嬉しいけど、コストが全然違いますね! 国内の投資信託だと年2%前後って…eMAXIS Slimの0.15%と比べると10倍以上!? NISAも使えないんですか…。

たかせ先生: そうなんだ。地域特化型ファンドは、どうしてもコストが高くなる傾向がある。運用する専門性も必要だし、何より、投資する人が限られるから、ファンド全体の資産額(AUM)が小さくなりがちなんだ。運用にかかる基本的なコストは広範型ファンドと大きく変わらなくても、それを少ない資産で割るから、一人当たりの負担(経費率)が大きくなってしまうんだね。

ミナミ: なるほど~。米国ETFの方がまだコストはマシだけど、買うのが面倒っていうデメリットもありますね…。

たかせ先生: その通り。外国株式口座を開設して、ドルで取引して、税金のことも考えないといけないからね。国内の投資信託は買いやすいけど、コストが非常に高い。一長一短だね。
選択肢3?:「新興国(中国除く)」ファンドは…実質買えない!?

たかせ先生: ここで、もう一つ、中間的な選択肢として「新興国(中国除く)」、つまり”Emerging Markets ex-China”(イーエム・エックス・チャイナ)という考え方があるんだ。

ミナミ: 中国だけを除外するってことですか? 面白い!それなら、中国比率ゼロで、他の色々な新興国(ラテンアメリカ含む)に分散できますね!

たかせ先生: そうなんだ。最近、米中関係の緊張とか、中国特有のリスクを避けたいという理由で、こういうファンドに注目が集まりつつある。代表的なのは、アメリカに上場している「iShares MSCI Emerging Markets ex-China ETF (EMXC)」というのがあるんだけど…。

たかせ先生: …これが、日本の主要なネット証券ではまず取り扱いがないんだ。 私が調べた限り、SBI証券や楽天証券などでは見当たらなかった。SPDRシリーズにも「XCNY」というのがあるけど、これも同様だね。

ミナミ: えっ!? 買えないんですか…? せっかく良さそうだと思ったのに、そんなに難しいんですね…。しょんぼり。

たかせ先生: そうなんだよ。つまり、これに投資するには、海外の証券会社に直接口座を開設するといった、かなりハードルの高い手続きが必要になってしまう。正直、日本の個人投資家、特に初心者の方に積極的におすすめできる方法とは言い難いのが現状なんだ。

ミナミ: なんで国内では買えないんですかね? 需要がありそうなのに…。

たかせ先生: まだ、この特定の戦略に対する日本の個人投資家の需要が、国内で低コスト商品を開発・上場させるほどには大きくない、と運用会社などが判断しているのかもしれないね。残念だけど、現時点ではそういう状況なんだ。
結局どうすればいい? 優先順位と現実的な選択肢

たかせ先生: さて、ここまで見てきたことを整理すると、ミナミさんの希望「①ラテンアメリカ中心」「②低コスト」「③低中国比率」に対して、現実的な選択肢はこうなるね。
- 選択肢1:「低コスト」と「アクセスの容易さ」最優先 → 標準的な広範型ファンド
- 例:eMAXIS Slim 新興国株式、SBI雪だるま、iShares 1658 など
- メリット:コスト最安クラス(年0.15%~0.25%程度)。国内で簡単に買え、NISAも使える(つみたて/成長)。広い分散。
- デメリット:中国比率が高い(約30%)。ラテンアメリカ比率は低い(10%未満が多い)。
- 選択肢2:「ラテンアメリカ中心」と「中国比率ゼロ」最優先 → ラテンアメリカ特化型ファンド
- 例:ILF(米国ETF)、ブラックロック・ラテンアメリカ(投信)、シュローダー・ラテンアメリカ(投信) など
- メリット:ラテンアメリカ中心、中国ゼロ。
- デメリット:コストが非常に高い(米国ETFで年0.5%前後、国内投信だと年2%前後!)。国内投信はNISA対象外。分散効果は限定的。米国ETFは外国株式口座が必要でアクセス難だが、NISA成長投資枠で買える場合がある。
- (現実的でない選択肢):新興国(中国除く)ファンド
- 例:EMXC(米国ETF), XCNY(米国ETF)
- メリット:中国ゼロ。ラテンアメリカ比率は標準型よりは高くなる可能性。コストは特化型よりは安い可能性。
- デメリット:日本の主要ネット証券ではほぼ購入できず、アクセスが極めて困難。NISA対象外。コストは最安ではない。

ミナミ: うわー、やっぱり「中国除く」は現実的じゃないんですね…。となると、本当に①低コスト高中国か、②高コスト低中国(ラテンアメリカ特化)かのどっちかを選ぶしかないんだなぁ。

たかせ先生: そういうことになるね。だから、ミナミさん自身が、どの条件を一番重視するか、どこなら妥協できるかを決める必要があるんだよ。

ミナミ: 私の場合、「中国比率は最小限にしたい」っていう気持ちは結構強いんですよね…。でも、コストが高いのも、NISAが使えないのも避けたいし…。うーん、悩みます!

たかせ先生: もし「中国比率ゼロ」が絶対で、ラテンアメリカに集中したいなら、選択肢2だね。その場合は、高いコスト(特に国内投信は年2%近い!)と国内投信ではNISAが使えない点、アクセスの手間(米国ETFの場合)を受け入れる必要がある。もし「コストの低さ」と「買いやすさ」「NISA活用」を優先するなら、選択肢1が一番現実的だけど、中国比率の高さは受け入れることになるね。

ミナミ: 究極の選択ですね…。DIYで組み合わせるっていうのはどうなんですか?

たかせ先生: 例えば、低コストの先進国株ファンドと、高コストのラテンアメリカ特化型ファンドを自分で組み合わせる方法だね。比率は自由に調整できるけど、ポートフォリオ管理が複雑になるし、リバランスの手間やコストもかかる。やはり、ちょっと上級者向けかな。
実践編:ファンドの買い方とNISA活用

ミナミ: 決めたら、実際にどうやって買うのか、NISAは使えるのかも知りたいです!

たかせ先生: もちろんだよ。
- 国内の投資信託(eMAXIS Slim、SBI雪だるま、ブラックロック、シュローダーなど):
- ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券など)や銀行で買える。
- 低コストインデックスファンドは購入時手数料が無料(ノーロード)のものが多い。アクティブ型や地域特化型(ブラックロック、シュローダー)は購入時手数料がかかる場合がある。
- 100円からとか、少額で積み立てもしやすい。
- NISAは、「つみたて投資枠」対象の低コストファンド(eMAXIS Slim、SBI雪だるま)、成長投資枠のみ対象のファンドもある。ただし、今回見たラテンアメリカ特化型の国内投信はNISA対象外だったね。
- 国内上場のETF(iShares 1658など):
- 日本の証券口座で、株と同じように売買する。
- NISAは「成長投資枠」の対象になることが多い。
- 海外上場のETF(SPEM、ILF、EWZなど):
- 外国株式取引口座が必要。SBI証券、楽天証券、マネックス証券などで開設できる。
- 通常、米ドルで取引するので、円をドルに替える必要がある(為替手数料がかかる)。
- 配当金にはアメリカと日本の両方で税金がかかる(外国税額控除で一部取り戻せる可能性あり)。
- NISAは、「成長投資枠」で購入できる場合がある。ただし、つみたて投資枠の対象ではない点や、取り扱い証券会社、購入条件などを事前に確認する必要がある。
- 注意点として、今回話題に出たEMXCやXCNY(新興国除く中国ETF)は、これらの日本の主要ネット証券では取り扱いが見当たらず、購入は極めて難しい。当然これらもNISA対象外だ。

ミナミ: NISAが使えるかどうかも重要ですね! 高コストなラテンアメリカ投信はNISA対象外で、米国ETFも(成長枠で使える可能性はあるけど)つみたて枠は使えない…。やっぱり低コストな標準ファンドがNISA的には有利なんですね。

たかせ先生: そうだね。非課税メリットは大きいからね。どのファンドがどのNISA枠に使えるかは、買う前に必ず確認しよう。
ファンド名 | 種類 | 戦略分類 | ベンチマーク | 経費率(年率,税込,約) | 中国比率(%) | ラテンアメリカ比率(約) | NISA適格 | アクセス方法/主な取扱 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス | 国内投信 | 広範型EM | MSCI EM Index | 0.1518% | 27.8 | 低 (約6.7%) | つみたて/成長 | 主要ネット証券等 |
SBI・新興国株式インデックス・ファンド (雪だるま) | 国内投信 | 広範型EM | FTSE Emerging Index | 0.176%程度 | 高 | 中程度 | つみたて/成長 | 主要ネット証券等 |
iシェアーズ・コア MSCI 新興国株 ETF (TSE:1658) | 国内ETF | 広範型EM | MSCI EM IMI Index | 0.253%以内(実質) | 高 | 中程度 | 成長 | 国内証券会社 |
SPDR® ポートフォリオ新興国株式ETF (SPEM) | 米国ETF | 広範型EM | S&P Emerging BMI Index | 0.07% | 29.3 | 低 (約5.9%) | 成長 | 外国株式口座要 (SBI, 楽天, マネックス等) |
iShares Latin America 40 ETF (ILF) | 米国ETF | ラテンアメリカ特化 | S&P Latin America 40 Index | 0.48% | 0 | 100% (ブラジル59%, メキシコ25%等) | 成長 | 外国株式口座要 (SBI, 楽天, マネックス等) |
iShares MSCI Brazil ETF (EWZ) | 米国ETF | ラテンアメリカ特化 (ブラジル) | MSCI Brazil 25/50 Index | 0.59% | 0 | 100% (ブラジル) | 成長 | 外国株式口座要 (SBI, 楽天, マネックス等) |
ブラックロック・ラテンアメリカ株式ファンド | 国内投信 | ラテンアメリカ特化 | (BGF LatAm Fund等) | 1.969% | 0 | 高 | 対象外 | 主要ネット証券、銀行等 |
シュローダー・ラテンアメリカ株投資 | 国内投信 | ラテンアメリカ特化 | MSCI EM LatAm 10/40 Index等 | 2.068% | 0 | 高 | 対象外 | 主要ネット証券、銀行等 |
iShares MSCI EM ex-China ETF (EMXC) SPDR S&P EM ex-China ETF (XCNY) |
米国ETF | 新興国(中国除く) | MSCI EM ex China Index / S&P EM ex-China BMI Index | (EMXC: 要確認, 約0.25%?) (XCNY: 0.15%) |
0 | 中程度 (標準型より高い) | 対象外 | アクセス困難 (日本の主要ネット証券では取扱なし。海外証券口座等が別途必要) |
※上記情報は、提供された資料や一般的な情報に基づき作成したものです。経費率や構成比率は変動する可能性があるため、最新の情報は必ず各ファンドの目論見書や運用会社のウェブサイト、販売会社等でご確認ください。
まとめ:何を優先する? トレードオフを受け入れよう

たかせ先生: というわけで、今日はラテンアメリカ重視・低コスト・低中国比率という希望を叶える新興国投資について見てきたけど、どうだったかな?

ミナミ: すごくよく分かりました! 3つの希望を全部叶える完璧なファンドは無いっていう現実と、その理由(トレードオフ)が理解できました。特に「新興国(中国除く)」ファンドが日本では実質買えないっていうのは衝撃でしたけど…。標準的な低コストファンドか、すごく高コストなラテンアメリカ特化型ファンドか、どちらかを選ぶしかないんですね。自分が何を一番大事にしたいか、もう一度じっくり考えてみます!

たかせ先生: それがいいと思うよ。現状では、何らかのトレードオフを受け入れる必要があるからね。自分の優先順位をはっきりさせて、納得のいく選択をすることが大切だ。

ミナミ: はい! 今日もありがとうございました、先生! すごく勉強になりました!

たかせ先生: どういたしまして。またいつでも相談に乗るよ。
(※投資に関する免責事項)
この記事は情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品を推奨するものではありません。ファンドの名称、経費率、構成比率、NISA対象の可否などは作成時点(2025年4月)の情報や提供された資料に基づいています。投資には元本割れのリスクが伴います。投資判断は、ご自身の責任と判断において、最新の情報を目論見書や販売会社のウェブサイト等で必ずご確認の上、必要であれば専門家にご相談ください。
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